「経済参考報」の取材によると、予算改革、税制改革と並び、財政税務の重要課題の1つに中央と地方の関係性改革がある。同改革において現在、中央と地方の税収入区分の移行案に対して意見を集めている。移行案に対する意見では、営業税から増値税への徴収変更が実施された後に、増値税収入を中央と地方で折半すべきとの見方がある。
財政部による「2015年財政収支状況」によると、2015年1月から12月まで、増値税収入は3兆1109億元。営業税収入は1兆9313億元だった。増値税と営業税は長期にわたり中国の2大税収源となっている。今年の「政府工作報告」では、5月1日より全面的に「営業税から増値税への徴収変更」を実施することを明記している。つまり営業税は歴史の舞台から退き、増値税が一番の税収源となる。関係筋は、増値税収入の区分は、中央と地方の税収区分けの最も鍵となる部分であり、中央と地方の関係性改革にとって大きな土台を作るものとなると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月6日