今年浙江省杭州市で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の第2回調整者会議がこのほど、広東省広州市で行われた。G20加盟国、ゲスト国、国際機関の調整担当者など国内外の代表が参加した。会議ではサミットのテーマの「革新、活力、連動、包容のグローバル経済の構築」、またグローバル経済、革新成長モデル、貿易投資、持続可能な開発のための2030アジェンダ、エネルギー、反腐敗、気候変動、雇用、食糧の安全保障などのテーマと成果の想定について討論を行い、コンセンサスを拡大し、杭州サミットのための準備を進めた。(文:石建勲・本紙特約論説員、同済大学財経研究所所長、同経済・管理学院教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
目下、グローバル経済は低迷が続き、成長の原動力が不足し、主要エコノミーの状況や政策がさらに分化しており、G20が指導的役割を発揮して、グローバル経済の方向を指し示し、新たなエネルギーを注入する必要がある。中国が杭州サミットのテーマを「革新、活力、連動、包容のグローバル経済の構築」としたのは、革新成長モデル、グローバル経済の金融包摂の充実、国際貿易・投資の促進、包容・連動型発展の推進という4つの重点分野を通じて、価値があり執行力のあるコンセンサスに到達したいと願うからだ。
革新、活力、連動、包容の4つの言葉は、世界に「中国の知恵」と「中国の経験」で貢献するだけでなく、当面の世界の急務に的を絞って、グローバル経済の成長を促進し、各国の執行力を保証するためにうち出した「中国のプラン」だ。