九州の熊本地方を中心に発生した地震の影響を受けてトヨタ自動車は、日本国内にある自動車組み立て工場のほぼ全てについて、段階的な生産停止を迫られた。東日本大震災後に各メーカーは、部品サプライチェーン多様化などの措置を講じたが、今回のサプライチェーン寸断による影響の大きさが改めて目立っている。
分析によると、トヨタが生産を停止した原因は、グループ企業のアイシン精機の子会社が被災したためだ。三菱自動車も、アイシン精機の子会社から部品供給を受けられなくなり、岡山県にある工場の生産を19日に全面停止する予定。生産停止は、被災地からある程度離れた地域にある生産拠点にも影響が広がっている。アイシン精機は、代替生産を検討しているという。
日本の自動車メーカーは東日本大震災が発生した後、各種部品のサプライチェーン多様化を進めた。今回の地震により、サプライチェーン多様化の効果が試されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月19日