マレーシアの首都クアラルンプールと隣国のシンガポールを結ぶ高速鉄道計画が、実現に向け大きく動き出しそうだ。マレーシアのナジブ首相が、2016年半ばにも両国間で覚書が締結できる見通しを示した。日本メディアが伝えた。
シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズ(12日付)は、2017年第1四半期にも実施される高速鉄道入札は「中国国有鉄道建設大手の中国中鉄とJR東日本の対決になる」と指摘した。そして、シンガポールは「提供される車輪と信号システムが経験を積んだ技術のため、日本側に好意を持っている」と伝えた。一方、大部分の路線が自国内に敷かれ費用負担が大きいマレーシアは、「列車も技術も日本より安く、資金調達が容易な中国案に関心がある」とした。
同紙はまた、「中国政府は最近、鉄道入札にからめた大規模投資を行った」とも言及した。