「中国のグローバル企業による海外投資は急速に伸びており、その投資分野や出資方法も多様化してきている」――対外経済貿易大学の国際経済貿易学院シンクタンクと同大中国企業走出去協同創新センターは先ごろ、『中国跨国公司発展報告(2015)』を共同で発表し、近年の中国グローバル企業による海外投資の新たな傾向について、このように総括した。
商務部の統計によると、「第12次五カ年計画」(2011ー15年)期間の中国対外直接投資規模は、その前の五カ年計画「第11次五カ年計画」(2006ー10年)の2.3倍に上り、さらに2015年末には、初めて1兆ドルの大台を上回った。『2014年度の中国対外直接投資統計公報』によると、14年末時点で、中国国内の投資主体1万8500社が海外で設立した企業数は3万社近くに上り、投資先は世界186の国と地域に及んだ。