この現状を打破するため、中国関係当局は近年インバウンド観光の利便化政策の実施を推し進め、外国人への72時間以内のトランジットビザ免除措置を最適化させていくほか、さらに一部の国を対象とした団体ツアーのビザ免除の検討、クルーズ客船の入国手続きの最適化を進めている。2015年、厦門(アモイ)、武漢、天津、哈爾濱(ハルピン)、南京、青島、長沙など7都市で外国人の72時間以内のトランジットビザ免除措置の実施を開始し、当措置を実施する都市は計18都市となった。広東省はさらに「144時間ノービザ政策」管理システムの構築を進めている。中国国家観光局データセンターのデータによると、2015年の中国インバウンド観光客数は11ヵ月間連続で増加している。
「観光緑書」によれば、2015年11月までの中国のインバウンド観光客数は同4.4%増の延べ1億2200万人達した。うち、香港の観光客数は4.1%増、マカオの観光客数は12.0%増、台湾の観光客数は4.1%増となり、外国からの観光客数は0.5%低下した。中国を訪れた外国人観光客数は、韓国が1位、日本が2位、米国が3位となった。2015年通年のインバウンド観光客数は前年同期比4%増だった。(編集JZ)
「人民網日本語版」2016年4月20日
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