円高や新興市場の需要不振で3月の貿易は悪化が続き、日本経済の回復に影響を及ぼす恐れがあると、アナリストは分析。今年に入ってから対米ドル為替レートは10%の円高に振れ、うち3月は0.1%高だった。
また、日本財務省が同日に発表した速報によれば、15年の日本の貿易赤字は1兆800億円で、前年に比べ88.2%縮小。輸出は0.7%減の74兆1200億円と、ここ3年で初めてマイナス成長に転じた。輸入は10.3%減の75兆2000億円に落ち込んでいる。資源価格の低下が主因で、原油と天然ガスの輸入額はそれぞれ37.9%と41.4%の大幅減となった。
日本のエコノミストは、円高の進行が引き続き輸入額を押し下げ、貿易黒字は今後も続く可能性があるとの見方を示した。ただ、外部環境が不安定な中、短期的には輸出の改善は見込めないとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月21日