国家発展改革員会など24の中国政府部門はこのほど、国民消費の拡大に向けた『十大行動計画』を共同で発表した。消費の拡大とグレードアップを促し、産業構造の転換、新たな成長エンジンの育成を加速させる狙い。
『十大行動計画』の主な内容は次の通り。
都市部商品流通スムーズ化行動:◇物流分野の弱点を補強し、電子商取引(EC)物流・宅配の協調発展に向けた試行を拡大する、◇免税店の設立を拡大する、◇物流コストを削減し、質の良い商品が3、4線都市(地方都市)の消費者の手にも届くように努める。
国民の住宅改善行動:◇住宅区暖房システムの整備を推進する、◇住宅消費の先行きに対する見通しの安定化を図る、◇住房公積金(公的住宅積立金)の活用を促し、勤務地の異動にともなう個人住房公積金口座資金の省・市を跨いだ移動を認める。
旅行・レジャー産業レベルアップ行動:◇有給休暇制度の確立を促す、◇オートキャンプなどの整備を加速させる、◇クルーズ客船など観光消費の発展を加速させる、◇研修旅行、高齢者向け旅行サービスの発展を推進する、◇ゼネラル・アビエーション消費市場の育成を加速させる。
教育・文化・情報関連消費イノベーション行動:◇イノベーションを通じ、教育・文化・娯楽サービスの供給を拡充する、◇ハイレベルの職業訓練や、国内外機関による学校の共同設立を推進する、◇農村部における映画館整備を支援する、◇文化遺産の管理機関、博物館などによる文化・クリエイティブ産業の発展推進を奨励する、◇エレクトロニック・スポーツ試合などのイベントを開催する。