米自動車誌「Leftlanenews」は4日、トヨタ自動車が北米研究所で取り組んでいるマグネシウム電池の開発に大きな進展があったと報じた。
科学者はマグネシウム陽極と反応する新たな電解質を発見したもようで、リチウム電池の代替品として期待される。トヨタは、「マグネシウムはより安全で効率の高い電池原材料だが、適合する電解質が無いことが発展の阻害要因だった」と指摘。トヨタはこの発見について、ドイツ化学会誌「Angewandte Chemie」国際版で詳細に説明している。
トヨタのチーフエンジニアRana Mohtadi氏は、「彼らはマグネシウム電池に水素吸蔵材料を用いることに成功した」と述べ、非常に画期的な進展だとしている。
しかし多くの自動車メーカーは、燃料電池で画期的な進展があってもエネルギーの貯蔵方式を根本的に変えられるものではないとみている。いくつかの将来が期待される技術が開発途上にあるが、実用化できるのはごく少数だという。
トヨタは、開発を進展させるのは容易だが、マグネシウム電池の発売までにはあと20年かかるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月6日