消費者のイメージを変える革命が、中国で始まった。「メイド・イン・チャイナ」はもはや、「安かろう悪かろう」「ダサい」の代名詞ではなくなった。尊重される本土ブランドが、すでに台頭している。中国の2011年のスマホ販売台数のうち、7割が3大海外ブランドによるものだった。今や、この状況は一変した。上海のある消費者リサーチ会社の責任者は、「昨年のスマホ売上げトップ10のうち、7つが中国ブランドだった」と話す。フォーブス誌が伝えた。
中国ブランドは数年前のように軽視されていない。マッキンゼー・アンド・カンパニーは最新の報告書の中で、品質と価格が同じ場合、中国人消費者の62%が本土ブランドを選択するとした。上述した責任者は、消費者のイメージに大きな変化を生じさせた、次の4つの要素を挙げた。
(1)多くの中国ブランドが、製品の質を大幅に高めた。これは変化が生じた最も重要な原因だ。「メイド・イン・チャイナ」はもはや低品質の代名詞ではない。今や中国メーカーは、最先端の、最も精密な、高品質の製品を販売し始めている。
(2)中国人消費者は、本土ブランドの「ステータス」に自信を深めている。外国ブランドは中国において、もはや珍しいものではない。若者にとって、アップルやスターバックスなどは、富をひけらかし品格を示すというステータスを失い、一般的な要素になっている。中国人は外国ブランドにより、格好をつける必要がなくなった。
(3)中国ブランドの購入が、愛国的な行為とみなされるようになった。中国人は理想主義や愛国を理由に、国産品を強く支持しようとしている。「ファーストレディ」の彭麗媛氏を含む重要なオピニオンリーダーが国内ブランドを推奨し、中国人消費者に大きな影響力を発揮している。
(4)中国映画が、中国文化の復興を呼びかけている。中国現代文化は、中国映画の興行収入成長の後押しを受けている。後者はソフトパワーによって中国ブランドをPRしようとしている(ハリウッドがスターバックスやナイキなど西側ブランドをPRするように)。これは民族の誇りを形成し、人々に中国製品の選択を促している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月22日