中国科学技術部の万鋼・部長は23日、国務院新聞弁公室で記者会見を開き、『国家イノベーション駆動発展戦略綱要』について説明した。万部長はイノベーションけん引型の発展を目指すには、科学技術のイノベーションが原動力になると指摘。説明によると、新たに5つに分類された科学技術計画の骨子がまとまり、情報技術などの分野で、先行して36件の重点専項プロジェクトが始動している。起業をサポートする全国のオープン型ワーキングコミュニティ空間(メーカースペース)498カ所に352億元のベンチャーキャピタル(VC)投資が呼び込まれ、7万人の雇用を創出した。
新たに5つに分類された科学技術計画で、「国家重点研究・開発計画」が特に注目されている。同計画は2015年に新エネルギー自動車など6件、16年に現代農業、人口・健康、重大基礎研究など分野で36件の試行専項プロジェクトを始動させたほか、3360件のプロジェクト申請を受理した。
万部長によると、国務院の承認案に基づき、情報、海洋、空間、安全保障などの分野で36件の重点専項プロジェクトが始動。ガイドラインの交付はすでに完了した。足元ではプロジェクト評価・審査を進めており、早急にプロジェクトの確定と資金の交付を目指すとしている。