オーストラリアのローウィ研究所のウエブサイトに5月19日掲載された記事によると、主要20カ国・地域(G20)サミットの中国開催は重大事となる見通しだ。G20が現在抱える協議事項を固め、経済面に焦点を当てることに、中国政府は積極的に取り組んでいる。
世界経済の成長が持続的に鈍化するなか、G20サミットはここ数年にわたり、構造改革をめぐる議論に注力してきた。ただ、各国がそれぞれ問題を抱えているため、一国内のみで構造改革を進めるのは容易ではない。
中国には、困難でリスクのある経済改革を恐れずに進める意向を海外に示し、他国のためにモデルを確立して、他国が中国を見習って改革を進めることを後押しするチャンスが訪れる。同ウエブサイトに掲載された「G20モニター、G20議長国中国にとっての新たな検討事項」と題する記事で、デビッド・ダラー氏は、中国がグローバル経済に最も貢献できるのはサービス業の改革と指摘した。