横琴新区の商事主体は20日午後4時までに2万社を突破した。経済環境が全体として下降傾向にある中、珠海横琴新区がかけた産業集合の呼び声に、多くの企業が呼応している。
昨年4月23日に発足した横琴自由貿易エリアは設立1周年を迎えたばかり。同エリアはこの1年で、革新駆動発展戦略の実施を通じて、ビジネス環境の改善や対マカオ協力、産業発展、対外開放などの方面で一連の成果を上げた。
専門性がより高く、ターゲットがより絞られた企業・資本の誘致を行うため、横琴新区は、横琴発展有限公司を設立し、起業・資本の誘致の専門担当機構とした。同公司の劉揚・総経理は、2009年12月16日に横琴新区管理委員会が正式に設立されてから現在までの6年余りを目の当たりにしてきた。新区ができて1周年の頃には商事主体は数百社にすぎなかったが、2014年末までに7千社余りに達した。
「2015年4月に横琴自由貿易エリアが正式に発足した。この2015年の1年で、横琴新区の商事主体は8千社以上増えた。年間増加数の最も多かった1年で、過去5年の総計を116%上回った」と劉揚氏は指摘する。1年での8千社以上の増加にはさまざまな原因があり、自由貿易区設立が有利な情報となったのは確かだが、商事登記制度の改革が行われたことも大きく影響している。横琴は率先的に「三証合一」(営業許可証、組織機構コード証、税務登記証の統一)や「一照一碼」(工商・品質・税務の各部門の証明書が一体化した営業許可証)の改革を行い、全国で初めて「商事主体電子証明カード」と「商事主体電子証明銀行カード」を発行し、商事主体登記の窓口と銀行の営業ネットワークの一体化を実施し、工商登記・登録の遠距離手続や地方での手続を実現した。これらの革新措置は、企業の横琴への進出の手続を大幅に簡素化し、企業の発展を便利にし、企業の大きな歓迎を受けた。
「2万社余りの企業には、『360奇虎』が設立した投資ファンドや、李寧が設立したファンドなども含まれる。横琴における産業集積は全体として急速な発展期に入り、種類はより豊富となり、質もより高まっている」と劉揚氏は語る。横琴の企業・資本誘致においては、専門的な誘致理念が堅持され、それぞれの企業に合った解決案が提供されている。横琴発展有限公司は誘致に先立って異なる産業を研究し、横琴進出に適していると判断した企業について専門チームによる検討を行い、こうした企業が安心して入居できるソリューションを提供している。横琴は企業の必要に寄り添ったサービスを行っており、しかもこうしたサービスは企業の入居前だけでなく、企業発展の全プロセスを貫いている。
「(登録企業)2万社突破という業績は横琴新区の魅力を裏付けるものだが、横琴の追い求める目標は数量にはない」と劉揚氏は指摘する。進出企業2万社突破は、横琴がより急速な発展期に入ったことを示すシグナルの一つにすぎない。横琴の目標は、自らの急速な発展によって一種の「勢い」を形成し、このチャンスを生かして人才と産業の集積効果を形成し、横琴自由貿易エリアの発展を後押しすることにある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月24日