中国鉄路総公司の盛光祖社長はマレーシアのナジブ首相との会談を翌日に控えた24日、同国メディアの取材に答え、「安全こそ高速鉄道の基本的要求。中国の鉄道は絶対に安全で信頼できる」と述べた。
盛社長は自ら代表団を率い、23日にマレーシアの首都クアラルンプールに到着した。同国のナジブ首相を表敬訪問して、クアラルンプールとシンガポールを結ぶシンガポール-マレーシア高速鉄道プロジェクトの受注にはずみをつけたい考えだ。
同総公司の「長男」などと言われる盛社長の代表団は「大規模で豪華な陣容」を誇り、中国中車株式有限公司、中国交通建設株式有限公司、中国鉄建株式有限公司、中国鉄路通信信号株式有限公司、中国輸出入銀行、中国投資有限責任公司など少なくとも6企業の責任者をともない、中国高速鉄道プロジェクト分野の設計、建造、運営、資金調達といった各方面の関連機関の関係者も含まれている。
このプロジェクトを受注するため、中国企業は全力を傾けている。
シンガポール-マレーシア高速鉄道はシンガポールとマレーシアのクアラルンプールを結ぶ高速鉄道計画で、完成して運転が始まると、これまで鉄道で6時間あまりかかっていた両地域の移動時間がわずか90分ほどに短縮されることになる。中国鉄路総公司はこのプロジェクトを中国高速鉄道の海外進出の3つ目のシンボルとなるプロジェクトと考えている。1つ目はインドネシアのジャカルタ-バンドン高速鉄道、2つ目はロシアのモスクワ-カザン高速鉄道だ。
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