シンガポール-マレーシア高速鉄道への投資額は745億元(約1兆2594億円)と見込まれており、これほど巨額の投資をめぐり各方面は激しい争奪戦を繰り広げている。入札には、高速鉄道プロジェクトでこれまでもたびたび中国と競争してきた日本の企業をはじめ、韓国や欧州の企業も参加する。盛社長はマレーシア訪問2日目、「中国の鉄道技術は先進的で、安全で信頼でき、コストパフォーマンスは高く、建造ペースは速い。中国は技術や経験の優位性によってこのプロジェクトを勝ち取りたい」と述べた。
中国の最大のライバルはやはり日本だ。東南アジアの高速鉄道を研究する万里常安海外リスク研究院の黄日涵院長は、「日本に比べて、中国の高速鉄道技術は全面的で、比較的安い建造費にも高い競争力がある。こうした要因はどれもシンガポール-マレーシア高速鉄道の入札にプラスだが、日本とマレーシアやシンガポールなどの東南アジア諸国との長期にわたる複雑に絡み合った国交関係を考えると、変数もいろいろあり、単に商用運転の観点だけから考えることはできない」と分析する。
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