経済協力開発機構(OECD)はこのほどパリで、報告書「世界経済見通し」を発表した。各方面の注目を集める同報告は、中国経済の発展の見通しをたびたび評価し、中国は短期的な成長の落ち込みを効果的に緩和したと同時に、中長期的な発展に着目した供給側の改革を徐々に深化させてもおり、中国経済が発する数多くの積極的なシグナルは軽視できない、との見方を示した。新華社が伝えた。
OECDによると、現在、中国社会では雇用の見通しが安定し、所得が徐々に伸びていることに支えられて、消費が力強い増加傾向を維持し、農村地域での消費がとりわけ活発で、ここから中国経済の成長がより包括力に富んだものになったことがうかがえる。また観光、文化、電子商取引などの産業が急速に発展する「熱い渦」の中にいるという。
またOECDによると、中長期的にみて、中国の供給側改革は徐々に深まりをみせ、中国の持続可能な発展を保障するものになった。現在、石炭産業や鉄鋼産業の過剰生産能力は削減されつつあり、余剰の労働力が工業やサービス業などに新たに配置されてあまねく広がる包摂的成長にエネルギーを提供しており、革新の奨励や生産力の水準向上が国民生活改善の主要エンジンになりつつあるという。