ロイター社長は、「過去数年にわたって、好調な中国市場が業績に大きく寄与した。如何に中国企業からの資本参加を受け入れると同時に、“インダストリー4.0”で強いドイツを守っていくのが課題。両者のバランスを探り、様々のプランを用意している」と語った。産業ロボット分野で中国はすでに世界最大の市場に躍進。クーカ社の中国での売上高は昨年通期で4億5000万ユーロに上り、向こう数年でさらに10億ユーロの大台に乗る見通しだ。「われわれは中国市場でトップの座を目指している」と、ロイター社長は意気込みを見せた。
美的集団による買収提案が欧州で注目される背景には、現地の政治家らがドイツの先端技術がアジアに移転されることや、重要な顧客情報の流出を危惧していることが挙げられる。これについてロイター社長は「誰も我々の顧客データを入手できない」と断言。一方、『南ドイツ新聞』は評論で、「こういうことはビジネス界に任せるべき。今は世界規模で資本が自由に移動する世の中だ」とコメントした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月6日