中国初の統一ブランド・ロゴを持つ、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」が11−12日の2日連続で、新疆ウイグル自治区阿拉山口口岸から出国し、西の欧州諸国に向かった。
阿拉山口国境検問所を取材したところ、「中欧班列」の初の統一ブランド・ロゴは、「渝新欧」「漢新欧」「鄭新欧」「蓉新欧」「義新欧」の5つ。これらの列車は重慶市、武漢市、鄭州市、成都市、義烏市などから出発。主に電子製品、自動車部品、機械設備、食物、衣料品などを輸送。各列車は214両で、428個のコンテナを積み、重さは約2000トン。貨物はドイツ、スペイン、ポーランドなどの欧州諸国に送られる。
「中欧班列」とは、固定的な路線とダイヤに基づき運行される、中国と欧州および「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」沿線国を行き来する、コンテナ国際輸送列車のことだ。輸送距離が短く、速度と安全性が高いという特長がある。安全かつ快速、グリーンでエコロジー、自然からの影響を受けにくいといった総合的なメリットにより、国際物流の陸路輸送の中心的手段の一つになっている。
「中欧班列」の統一ロゴ・ブランドが、今月8日に正式に使用された。統一ロゴ・ブランドの列車は同日、重慶市、成都市、鄭州市、武漢市、長沙市、蘇州市、東莞市、義烏市から出発した。中国から欧州に向かう「中欧班列」は今後、このブランドを使用する。「中欧班列」は中国内陸部と欧州の便利な貿易ルートを切り拓いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月17日