オンラインゲームが盛んな中国で、他人の代わりにゲームをプレイしてレベル上げやアイテム取得をする「代行プレイ」が波紋を広げている。中国一の富豪の子息で知られる王思聡氏が人気オンラインゲームの実況者による「代行プレイ」を槍玉に挙げたことで、この問題に一気に火が付いたからだ。
こうした競技性の高い対戦型のゲームを用いたスポーツを「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)というが、今回この問題が世間の注目を浴びたのも、eスポーツの普及率の高さを示しているといえる。
ではなぜ、これほどまでに代行プレイに非難が集中するのかーー。それは、政策支援もあり、競技人口も年々増加するなど、eスポーツは今や立派なスポーツ産業として確立しており、陸上競技や球技と同じく公平性・公正性やルール、マナーが求められているからであり、「代行プレイ」は八百長試合と同じとみなされるからに他ならない。