米テスラモーターズは高級電気自動車(EV)の代名詞だが、この先も順風満帆とは限らない。新しいライバルとしてBMWやベンツのほか、テスラの元設計者・幹部らが新興EV企業を移っているためだ。米紙USA TODAYが伝えた。
米Atieva社はこのほど、高級EVの計画を発表したが、同社の技術部門のトップはテスラ出身だ。また株主には北京汽車や賈躍亭の楽視の名が連なる。賈躍亭は同社のほか、カナダの新興EV企業Faraday Futureにも出資している。
これらに企業に共通する戦略は、大企業からの人材の引き抜きである。そのために金に糸目を付けない。米Luxの最新レポートによると、高級EVにおけるイノベーションは着実に積み上げられており、同事業で成功するには、研究開発を常に行い、独自の機能をどう生み出していくかにかかっているという。
中国企業がこれらの企業に投資を拡大しているのは決して偶然ではない。ましてや宣伝を意図したものでもない。アメリカと中国はEVの最大市場であり、この投資チャンスがまたとないためである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月25日