「中国は世界で最も活力あるクルーズ旅行市場だ」。中国国家観光局の呉文学副局長は、ここ数年の間に政府の政策と法律が整備され、人々の認識が高まったことで、クルーズ旅行が国内消費を引っ張る新たな成長エンジンになったとの見解を示した。
巨大な市場潜在力は世界のクルーズ大手も相次いで引き寄せている。天津港を例にとると、天津国際郵輪母港は、設計ベースの年間乗降客数が延べ92万人に上るアジア最大規模の国際クルーズ母港だ。2010年の開港以降、イタリアのコスタクルーズ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、英国のプリンセスクルーズなどが天津港を母港とする航路を就航。2015年に天津国際郵輪母港が受けれた国際クルーズ船は前年比74.5%増の96隻で、クルーズ旅行出入国者数は延べ51万9000人を超えた。同時に、オンラインとオフラインの旅行会社もクルーズ旅行に強い興味を示しており、なかでもオンライン旅行会社(OTA)はクルーズ船の予約プラットフォーム上で48.7%のシェアを握っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月30日