統計によると、グローバル市場でリチウムイオン電池とナトリウム硫黄電池の搭載率はそれぞれ39%、38%となり、リチウムイオン電池の伸びが比較的大きい。中国市場ではリチウムイオン電池の搭載率が66%と最大で、鉛蓄電池が15%、レドックスフロー電池が13%となっている。ここ数年で中国国内のリチウム電池消費は大きく変わった。携帯電話端末とノートPCでの搭載率はそれぞれ3%、5%低下し、電気自動車とエネルギー貯蔵は5%、2%上昇した。新エネルギー車の累計生産台数は3万1137台と、前年同期に比べ328%増加。リチウムイオン電池の利用分野も電子消費から自動車工業とエネルギー貯蔵システムに移り、エネルギー貯蔵応用とリチウム動力電池はリチウム電池産業のダブルエンジンとなった。
「リチウム産業--新生態」国際サミットで専門家は、将来的にリチウム電池が企業のエネルギー貯蔵による電力ピークカット・ボトムアップや、家庭用エネルギー貯蔵システムなどの分野で応用されると予想。市場規模は電気自動車よりはるかに大きく、1兆元規模の生産高が見込まれるとしているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月30日