中国の高速鉄道の最高速度は時速350キロに設定してある。じかし現在の実際の運行速度は300キロ前後である。中国鉄路総公司の幹部によると「運行の最高速度を350キロまで戻すことに技術や安全姓の点で問題はない。しかし速度を高めるかどうかについてはまだ論証を必要とする」という。また同公司の何華武・技師長は「最高時速を350キロまで上げると、運行コストが高まる」との見方を示した。
安全が最重要の問題であり、根拠もなく上げてはならないことは疑いようがない。技術の点で問題がないとしたら、コストの点からスピードアップを拒否するまでである。資源の浪費であるほか、これまで速度を落としてきた意味を失うことになる。
この問題に対して、中国工程院の王夢恕・院士は「今のところ技術条件を備えているとはいえない。スポーツ選手と同じで長時間負荷をかけ過ぎると寿命を短くする」と語った。
【中国の高速鉄道が世界をリード】