【中国の高速鉄道が世界をリード】
世間の一部には「いまのスピードには満足できない」という声がある。しかし王院士によれば「現在の中国の高速鉄道の運行状況は良好」であり、スピードアップの実行可能性については「きわめて慎重」との姿勢を崩していない。 同氏は「技術条件が整っていない。列車の寿命や設備の安全性を出発点にして考えると、速度には決められたラインというものがある。安全保障がなければ無理である。350キロで走行しても、橋やトンネル、線路に問題が生じることはないが、そうした運行をずっと続けてはならない」と語った。
ある報道によると「高速鉄道が486.1キロの最高時速を記録したとき、試験列車ではベアリングの交換が必要になった」という。
王氏によると「列車の速度は規定の80%をキープするのが最も理想的。350キロで設計された列車が、現在350キロを出すことはなく、310キロすら出さない。最高で302キロ。運転手の中には320キロを出して問題が起きることを心配する者もいる」という。
最後に同氏は「中国の現在の高速鉄道技術は世界をリードしている。世界のどの国も高速鉄道で350キロで運行しているところはない」と締めくくった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月29日