ダボス会議で中国の信念について語る李克強総理
2016年夏季ダボス会議が6月26—28日の日程で天津で開かれた。90の国と地域から1700名以上のゲストが参加し、「第4次産業革命:モデル転換の力」をテーマに議論を交わした。「体系の再構築」、「成長の再現」、「イノベーションの再考」の3つの観点からインダストリー4.0の新たな青写真について討議した。中国はこれまでに、世界に向けて「中国の信念」、「中国の経験」、「中国の意見」を明確に発信してきた。
第1に、中国経済は全体として安定的に推移している。安定の中で成長し、改革・革新と調整・モデル転換で新たな進展が見られた。近年、中国の新技術、新業態、新経済はいずれも急成長している。先端製造業、電子商取引、現代サービス業など、モデル転換と高度化が進む産業も急速に発展している。世界経済フォーラムの創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏は、「第4次産業革命に関わる主要分野で中国が要となる役割を果たすことに世界中が期待している」との認識を示した。
第2に、構造改革は世界経済の回復に向けた活路となる。中国も世界も積極的に構造改革を実施する必要がある。世界経済の深層にある矛盾と問題を解決するには、需要管理の強化と構造改革の推進により病巣を取り除くことが必要だ。