中国グラフェン産業技術革新連盟(以下、連盟)はこのほど上海で、「2016世界グラフェン産業研究報告」を発表した。リポートは、グラフェン産業はまだ発展の初期段階にあり、産業チェーンの整備は2020年までかかると予想。世界の市場規模は1000億元に達する見通しで、そのうち中国のシェアは50~80%に上り、業界で主導的役割を果たす見込み。
グラフェンは炭素の同素体の一種。光や電気、熱、力の伝導度が良好で、IT、新材料、新エネルギー、バイオ医薬などの分野で応用が期待される。
中国のグラフェンに関する研究開発はスタートが遅れたものの、2010以降は急速に発展した。現在は海外の先端水準に迫り、一部の分野では独自の知財権を取得している。