米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道によると、ボストン・コンサルティング・グループはこのほど、科学技術から航空までの各産業で、中国とその他の新興市場において急成長する企業が市場シェアを伸ばし、競争相手を追い越しつつあるとの報告を発表した。
同報告が「グローバル・チャレンジャー」として挙げた100社には、阿里巴巴(アリババ)や中信集団(Citic Group)、万達集団(Wanda Group)、小米公司(Xiaomi Corp)、東方航空公司など中国から28社が選ばれている。「これらの企業が次の経済成長を代表するものと信じている」。ボストン・コンサルティング・グループのシニア・パートナー、Dinesh Khanna氏は、「中国企業はこのリストで最多を占めており、その巨大な規模によって、これらの企業はほかの国の企業を上回る影響力を持つことになる」と語る。
報告によると、これらの新興企業は、変動する市場と不確定な経済環境においてその実力を発揮している。2005年から2014年までにこれらの企業の海外での収入総額は4倍となる9440億ドルに達した。各国で経済が揺れ動く中、これらの企業の多くの収入と利幅は安定を保ち、ライバルを大きく上回った。
こうした企業は、多くの外国企業の買収によって規模を拡大し、技術を高め、新市場を切り開いている。例えば中国化工集団は今年、430億ドルを投じてスイスの農業化学品大手シンジェンタを買収している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月3日