中国外国為替取引センターによると、7月5日の人民元対米ドルレート基準値は1ドル=6.6594元と6.66元台に迫った。前営業日に比べると0.0122元の元安・ドル高で、2010年12月以来の安値水準となった。「証券日報」が伝えた。
民生証券研究院の海外特別研究員責任者である張瑜氏は、「下半期の人民元為替相場は一定の元安圧力に直面する。当面は軽視してはならないが、過度に恐れる必要はない。今回の元安圧力は、2015年8月と2016年初頭の2回に比べれば、コントロール可能な水準」だと指摘する。
今年に入ってから人民元為替相場は大きく変動している。年初から現時点までに、人民元対米ドルレート基準値は累計で0.1658元、2.55%の値下がりとなったが、人民元対通貨バスケット指数は安定を維持している。6月に入ってから、英国のEU離脱が世界の外国為替市場を揺さぶり、米ドルが買われた一方で、人民元をはじめとする非米ドル通貨に対する下落圧力が一時的に強まった。しかし業界では「人民元相場の下落幅は依然としてコントロール可能」との見方が広がっている。