長期的に見ると、中国製造業は賃金コストの安さで優位性を体現させるべきではなく、総合的優位性と積極的な技術革新の推進、ビジネスモデルの刷新、高い品質とコスト優位性を同時に実現させることで優位性を見せていくべきだ。これまで、労働集約型、ローエンドな加工、そしてミドルエンドな製品の輸出と歩んできた中国の製造業は、それまでの低付加価値、低加工の廉価製品を作るのではなく、知的所有権を持った、細緻・高性能でかつリーズナブルな価格の製品を作るべきだ。
中国製造業はすでに行動に移している。工業情報化部の調査機関によると、2015年の下半期から、産業用ロボット、3Dプリンターなどの新設備、新技術の3本柱の採用が、珠江デルタを中心とした中国製造業の中心地域で明らかに増えている。ビッグデータ、クラウド、IoTなどの新たなIT技術と生産方式は、大規模に活用され始めている。ハイアールや瀋陽機床、青島紅領は、スマート製造に取り組み、すでに初期的な結果を残している。ファーウェイ、三一重工、中国南車などは先端技術で突出し、グローバルなブランドとなっている。彼らはグローバルな産業チェーンですでに中上流の位置につけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月14日