日本財務省が25日に発表した2016年1-6月の貿易収支は、1兆8142億円の黒字(100円=約0.94米ドル)に転換した。原油安効果で、東日本大震災が発生した2011年上半期以来続いていた赤字基調から回復。半期ベースでは11期ぶりの黒字を確保した。しかし、円高と世界経済の減速で輸出は2半期連続のマイナス。落ち込み幅はリーマン・ショックの影響が出た09年7~12月期(23%減)以来の大きさとなった。日本経済新聞が伝えた。
日本内閣府が発表した7月の月例経済報告によると、個人消費は「消費マインドに足踏みがみられるなか、おおむね横ばいとなっている」が、雇用・所得環境は改善しつつある。企業収益は「高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる」とし、「企業の業況判断は慎重さが増している」という。また、英国のEU離脱問題など海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月26日