呉さんの巧みで精錬された技術で作られたしんこ細工は、中国国内外で広く知られている。例えば、国連の潘基文事務総長やコフィー・アナン元事務総長、アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル元大統領などは、呉さんが作ったしんこ細工のプレゼントを非常に気に入ったという。2016年、呉さんの作品は中国・ロシア芸術交流金賞を受賞した。
中国のしんこ細工を中外手工芸芸術文化をつなぐ架け橋にするため、呉さんは、海外のしんこ細工業界の発展状況の理解に努め、しんこ細工に海外文化の要素を注入して、そこに新たな息を吹き込んでいる。彼女の作品には「紅楼夢」など中国の古典文学の傑作をテーマにしたもののほか、国際救援をテーマにした「ヒツジチームネパール地震救援」など、様々な作品がある。
G20首脳会合の開催地である杭州は、歴史や現地の特色を備えた文化プロジェクトが数多く計画され、世界との交流のチャンスを迎えている。手作りの唐傘やシルク製品、お茶の文化や「張小泉」剪刀など、どの工芸品も経済のグローバル化が進む今、新たな生命力を得ている。「G20首脳会合で、各国の首脳が自分をイメージしたしんこ細工を見て、笑顔になってくれることを楽しみにしている」と呉さんは語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年8月11日