■「活力ある」は世界経済ガバナンスを整え、合理的でない部分を改革し、世界経済の危機対処力を高め、経済成長の潜在力を解き放つことを指す。
人が活力あるためには、良好な神経系統が不可欠だ。同様の理由で、世界経済が活力あるためには、良好で合理的な「神経系統」――つまり整った公正な世界経済ガバナンス体制が不可欠だ。世界経済ガバナンス体制を整えるために、まず解決する必要があるのが国際通貨基金(IMF)のクオータ改革であり、既定の改革計画を実行するとともに、特別引出権(SDR)通貨バスケットが世界経済・金融運行の現実を反映するようにし、人民元をSDR構成通貨とすることだ。IMFの改革計画は5年前にすでに合意されたが、米国は実行を拒み続けている。どうするか。これは中国の主催するG20で避けて通れない問題だ。グローバル・ガバナンス体制において、中国はすでに全ての主要な国際組織に加盟しており、国際秩序の主要な関与者だ。BRICS、アジアインフラ投資銀行(AIIB)など新興の国際制度を通じて、中国はグローバル・ガバナンス体制の改革推進者の1つとなった。そして2016年のG20によって、中国はグローバル・ガバナンスプロセスの主要な調整者となる。