ただし欠点がないわけではない。ある税関職員によると、非公式な転売を防ぐために韓国税関庁は免税品の購入が50件を超えてはならないという規則を作ることを検討している。
アナリストは、これによって弱小企業の販売が落ちるが、大企業の免税店はすでに在庫調整のための購入制限を行っていると話す。
新しい成分、新しいパッケージ、新しい配合が、常に市場に出回っている。なにかが流行すると、韓国ブランドは迅速に反応する。アモーレパシフィックの2008年の人気商品であるエアーファンデーションは、ロレアル傘下のランコムとエスティローダー傘下のクリニークといった国際ブランドに模倣された。
同時に、十分に可愛いパッケージも販売の手助けをしている。
韓国準大手のLG Household &Health Careのブランド「The Face Shop」は7月、ディズニーキャラクターを印刷したエアーファンデーション13万件をわずか2日で売った。今年は600種類の新商品を出す予定だ。
韓国化粧品は流行を掴むのがうまいだけでなく、茶葉やロバの乳、カタツムリ、タツノオトシゴといった天然素材や漢方薬を使ったイノベーティブな商品も作り出している。外国人投資家にとって、韓国化粧品業界に参入するのは中国市場進出の足掛かりになるものだ。中国人は韓国のドラマや映画をこよなく愛している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月14日