中国は昨年、20万3357台の電気自動車を生産し、すでにアメリカと欧州を抜いて世界最大の電気自動車の生産国になっている。BYDは昨年、6万1722台を販売し、アメリカの電気自動車業界の覇者であるテスラを越えて世界販売数を1位とした。
中国の電気自動車メーカーは中国政府から全面的な支援を得ている。中国政府は2020年までに、電気自動車生産能力を200万台まで高め、国内に480万件の充電施設を設置する予定だ。中国は内燃機自動車市場については他国より劣勢にあるものの、電気自動車業界では先進国を越え、世界市場で主導権を得たいと考えている。
今後の自動車産業の競争において、韓国が中国に追い抜かれることは必至だ。今年上半期、韓国でシェア1位の現代自動車は、国内外市場で売った電気自動車はわずか4800台だった。BYDの9分の1である。現代自動車は今年5月、現在開発中の自動運転車システムの公道実証実験の許可とナンバープレートをやっと政府から獲得したところである。
韓国産業研究所のベテラン研究委員である李恒久氏は、「現況から見ると、韓国は中国企業の電気自動車に部品を供給する立場に転落する可能性がある。しかしもっと厳しい見方をすれば、もし中国が自国生産の部品を採用すると、韓国は世界の自動車産業で立場を失う」との見方を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月14日