業績の安定成長はQFII(適格海外機関投資家)が重視する要素だ。2016年4-6月期にQFIIが新たに買い入れた株式は、いずれも中間決算で純利益が倍増している。
機関投資家であるQFIIの動向を、市場関係者は注視している。「証券日報」が中国証券登記結算有限公司(CSDC)から得た情報によると、7月のQFII新規開設A株口座は、上海・深セン両市場それぞれ2件ずつ、合計4件だった。
QFIIによるA株口座の新規開設は55カ月連続となり、総数は1041件に達した。
業界関係者は、QFIIによるA株口座の新規開設と投資枠の拡大が続いていることは、A株市場の先行きにポジティブな見方を持っていることの表れだと指摘する。国家外貨管理局の最新統計によると、7月27日時点で同月のQFII新規投資枠は2億米ドル、総投資枠は813億8000万米ドルに達した。