微信は特殊な消費モデルで中国人の生活を徐々にリードしている。レストランで一組のカップルがロマンチックなローソクのもとで食事をしていても、2人とも指を携帯電話の上で動かし、お互いに相手の顔を見ていない。こうした光景は良く見られる。上海のあるマーケティングマネージャーは、「友人と会っていても皆、携帯電話を手放さない。会話が行き詰まったり面白くなくなると携帯電話をいじり出す」。37歳の彼女は自らを「微信中毒」と称し、毎朝起きるとすぐに微信にアクセスし、新しいニュースが有るかをチェックするという。
コーヒーを買うには微信の二次元コードをかざし、地下鉄で時間をつぶすために不要なものを購入し、ついでに来週の配車も予約
万能な微信は中国人に利便性をもたらすと同時にユーザー7億人の各種情報を把握する。上海のビジネスマンは「結局は営利企業なので、データ保護が守られなければ、私たちの生活は筒抜けになる」と話す。中国では今のところこの話題は議論されていない。なぜなら皆、本当に時間が無い。微信をやるのに忙しいからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月16日