衛星のイメージ図
中国が月内にも世界初となる量子暗号通信の実験衛星を打ち上げるもようだ。甘粛省にある酒泉衛星発射センターから打ち上げる予定で、打ち上げ前の準備作業は概ね完了しているという。中国人民解放軍機関紙「解放軍報」のニュースサイト「中国軍網」が14日、中国科学院への取材で明らかになったと報じた。
量子科学実験衛星システムの設計総責任者を務める朱振才氏は、衛星の各指標とも設計基準を満たしており、必要な動作は正常に行われ、性能も良好であることを確認していると述べた。
同衛星は7月初めに発射センターに搬送され、その後20日余りにわたって、搭載する光学機器類の性能や据付精度の検査など各種点検・調整作業が行われた。