趙報道官は中国の鉄鋼製品輸出が世界経済に影響しているとの見方については、「中国の鉄鋼をはじめとする工業製品は主に国内需要向けに利用されており、中国は鋼材の大量輸出を奨励しているわけではない。発展改革委の統計をみると、2006年から2015年の10年間に、中国の輸出量が生産量に占める割合は10%にとどまり、同期の他の鉄鋼生産大国の輸出の割合を大幅に下回る」と述べた。
同委は、「経済グローバル化時代には、同舟共済(同じ舟に乗っている者同士は助け合う)、協力ウィンウィンこそが問題を解決するための根本的な突破口になる。生産能力の過剰は世界的な問題であり、各国に等しく責任がある。中国はゼロサムゲームという考え方や保護貿易主義のやり方に反対し、お互いに非難し合ったり責任をなすりつけ合ったりするのに反対し、他の鉄鋼生産国と手を取り合って過剰生産能力の問題に対応したいと考えている」と強調した。
現在、中国は過剰生産能力の解消を積極的かつ主体的に進めており、この世界的な難題を解決するための力になろうとしている。趙報道官は、「今年は粗鋼の生産能力を4500万トン削減する予定で、1-7月にはこの目標の47%を達成した。現在はさらに有効な措置をとっており、年内の目標達成を確実にしたい」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月17日