G20杭州サミットの開催を前に、中国の謝鋒・駐インドネシア大使は、G20をめぐる中国とインドネシア両国の協力に向け、現地メディアの「The Jakarta Post」で署名入りの論説を発表。「今回のG20杭州サミットでは、各国の首脳と国際組織の幹部が一堂に会し、世界経済の協力について協議する予定で、国際社会が大いに期待している」と指摘した。
論説は、「インドネシアはG20のなかでも重要な新興経済国であり、発展途上にある大国、唯一の東南アジアのメンバー国だ」と強調。同国は、改革推進、経済発展、民生改善に注力し、経済の急成長を実現、世界経済の成長に不可欠な安定した力となっている。2015年の同国の経済成長率は4.8%と、G20メンバー国では第3位だ。インドネシア投資調整庁(BKPM)のまとめでは、2016年上半期のインドネシアの外国直接投資額は140億米ドルを上回り、前年同期より12.3%増加した。中国本土からの投資額は10.1億米ドルで、前年同期より532%の急増となった。これは中国をはじめとする国際投資家がインドネシアの先行きに信頼感を持っていることを示す。
インドネシアはこれまで、G20サミットに積極的に参加しており、国際金融ガバナンスの構造改革推進や、インフラ協力、持続可能な開発に関するグローバルプロセスなどにも重要で独自の役割を果たし、発展途上国の権益を守ってきた。
最後に、「G20杭州サミットにはインドネシアからジョコ大統領が出席する予定だ。これが大統領就任後3度目の訪中となるが、首脳の緊密な交流は両国の関係がハイレベルで運営されていることを示す。ジョコ大統領の訪中はG20杭州サミット成功の助けとなるだけでなく、両国の戦略的パートナーシップに力強い原動力を注ぐことになる」と結んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月26日