G20はどうすればユニークな風格を持てるのか?

G20はどうすればユニークな風格を持てるのか?。

タグ: G20

発信時間: 2016-08-25 16:05:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文=中国網編集長 王暁輝

第二次世界大戦の終了後、国際社会は新たな国際秩序を打ち立てる必要に迫られた。そこで国際連合(国連)が機運に乗じて生まれ、当代のグローバルガバナンスを模索する道が始まった。

70年の間に、国連の大きな枠組みのもとで各種の国際機関が相次いで設立され、それに応じて規範、システム、アレンジも次々と生まれ尽きることがない。これには、大戦後の国際経済秩序2大基盤--国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)や、「経済国連」と呼ばれる世界貿易機関(WTO)、地域発展に注力するアジアインフラ投資銀行と新興5カ国(BRICS)新開発銀行に加え、中国の浙江省杭州市で間もなくサミットが開かれる主要20カ国・地域グループ(G20)も当然含まれる。

G20は設立以来(前身のG7から数えて)20年が経った。20年にわたりG20は金融危機への対応で協力を追及し、グローバルガバナンスにおいてユニークな機能を発揮することで国際社会からの注目度が次第に拡大。多くの国際機関と多国間の協調・協力システムのなかで、G20はどうすればユニークな風格を持ち、さらに大きく注目されることができるのか?

一、G20は時代が求めた産物

平和と発展は人類社会に共通する期待だが、現実には国家の利益、イデオロギー、宗教・信仰をめぐる矛盾が国家間の協力と発展に巨大な障害をもたらした。特に米国とソ連や、ワルシャワ条約機構(WPO)と北大西洋条約機構(NATO)の40数年の長きにわたる「冷戦」は、「半球ガバナンス」、「世界対峙」の世界的構図を作り上げた。「冷戦」終結後、平和を築くことが世界の主旋律となったが、依然として経済衰退、金融危機、地域的衝突が頻発し、なかでも近年の世界的な金融危機は世界経済を谷底に沈め、その影響は今もなお完全には消えていない。グローバル化が進むなか、国際社会は広範囲で影響が大きく、代表性の強いハイレベル対話システムを通じて、危機対応をめぐる議論で協力を追求し、グローバルガバナンスの目標を早期に達成する必要があった。これがまさしくG7の後にG20が生まれた歴史的背景だ。

二、高い柔軟性を有するG20

国連の方式とは違ってG20は厳格な意味での国際機関ではなく、協力追及、試練対応を目的とする多国間の非公式な対話システムとなる。そのためにG20は他の国際機関とは異なる高い柔軟性を持ち、各種の具体的問題に対処する際に融通を利かす大きな余地があり、二国間、多国間、地域、テーマの制限を超えて世界レベルで政治、軍事、経済、金融などの問題を検討することができる。世界金融危機への早急な対応から具体的な産業に対する長期計画の策定まで、時代の変化に応じた調整に重点を置き、優れた成果を上げてきた。

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