珠海市党委員会と市政府、横琴新区管理委員会が設立した「横琴マカオ青年起業バレー」は、マカオと大陸部の若者の交流や協力、起業、夢の実現を助けるインキュベーションプラットフォームだ。2015年6月の発足以来、大陸部や香港、マカオ、台湾、海外の若者や留学帰国者を対象とし、全面的に開放された起業拠点として発展してきた。科学技術部には国家級「衆創空間」(ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム)、共産主義青年団には「中国青年留学人員起業基地」として認定されている。
立体的なインキュベーション 「インターネット+」の起業の要地に
青年起業バレーのねらいは、スタートアップ企業に向けたワンストップ式のサービスプラットフォームと起業プラットフォームを構築すると同時に、政府や大学、企業、社会団体などの各種の社会資源とサービスを統合し、持続可能な発展のロードマップを企業に描き出し、企業の迅速な発展と拡大を後押しすることにある。
インキュベーション中の企業は主に、電子情報やバイオ医薬、現代農業、環境保護などの産業に分布している。横琴新区の観光・レジャーやビジネスサービス、金融サービス、文化クリエイティブ、ハイテクなどの7大産業分野をめぐっては、「インターネット+」の考えを持った起業プロジェクトを重点として誘致・育成し、珠江デルタ地域で「インターネット+」の志向性が最も高い起業の新たな要地、ハイエンド産業の育成拠点としての起業バレーの発展が進められている。「従来型のプロジェクトには起業バレーへの参入を許していない」という横琴金投起業バレーインキュベーター管理公司の徐牧・総経理の話は、起業バレーの計画の方向を裏付けている。
20億元を特別投資 広東・香港・マカオの深度の融合を推進
発足から日が浅い起業バレーだが、一連の政策保障は、起業を志す若者らを元気付けている。入居条件に符合する香港・マカオの若者の起業プロジェクトに対しては、事務所の賃貸料が1年間免除される。条件を満たす企業や起業チームは、政府の起業投資指導基金を申請できる。横琴の起業税や個人所得税での優遇政策を受けることができる。企業リスク補償金や投資、ファイナンス・リースなどの一体的な金融政策支援を受けられる。租税から人才、金融までの支援は、横琴マカオ青年起業バレーの熱意を示すものだ。
横琴新区はさらに、起業バレーに入居する起業プロジェクトを支援するため、20億元規模の特別資金を投入し、時期などで分けた投入方式を通じて、起業バレーの入居プロジェクトを支援する。資金は、インキュベーションプラットフォームの建設と起業バレーのインキュベーション環境の整備に使うと同時に、起業投資基金の設立にも使い、広東・香港・マカオの深度の融合をより一層推進するものとなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月30日