「モンバサ-ナイロビ鉄道プロジェクトは交通コストを大幅に引き下げ、人の行き来と物流・運輸を便利にし、ケニア経済の発展を促進する。プロジェクトは完工前だが、すでにGDPを2%押し上げた」。ケニア政府関係者は、中国アフリカ協力重点プロジェクトについてこのように話した。エジプト紙が28日に伝えた。
同関係者が話したモンバサ-ナイロビ鉄道は全長が480キロメートルを超え、ケニアの首都とインド洋沿岸の重要港湾都市を結ぶ。投資額は35億米ドルを上回り、ケニア側に作業員約2万7000人の雇用をもたらした。ただし、これは中国がアフリカで建設した最初の鉄道ではない。
ある意味で鉄道は、中国が前世紀の1970年代からアフリカに進出するための「入場券」だ。中国は当時、タンザニアとザンビアの鉄道建設を支援し、両国をつなげた。それ以降中国は、「鉄道外交」と言える戦略をとり、アフリカ各国との協力を進めている。
こうした中国とアフリカ各国の共同建設プロジェクトはいずれも中国による「鉄道外交」の一部として、中国のアフリカ大陸進出を導き、ウインウインを実現した。今後は「鉄道外交」がアフリカ各国を鉄道ネットワークでつなぎ、エジプトと南アフリカを鉄道で結ぶ夢も実現するかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月30日