G20杭州サミット出席のために中国を訪れたブラジルのテメル大統領は3日、「中国は長期に渡り経済成長率を高水準で維持し、世界に有益な経験をもたらす。今回のサミットは『中国の手本』を多くの国々に示すことが可能で、回復期にあるブラジル経済は中国の経験を必要としている」と述べた。
今回のサミットは、テメル氏の大統領就任後初の国際会議だ。テメル大統領は、「G20は世界で最も重要な経済協力のプラットフォームで、杭州サミットは発展途上国が最も多く参加するサミットだ。また、今回のサミットでは、イノベーション、気候変動などブラジルが非常に注目している重要議題について議論される。杭州サミットはG20のすべてのメンバー、中でもブラジルに対して大きなメリットをもたらす」と述べた。
テメル氏は、G20メンバー相互の協調をポジティブに評価し、今年10月に予定されているBRICS首脳会議に言及。「G20サミットやBRICS首脳会議などのメカニズムは関連諸国の関係強化だけでなく、各国の発展をも促す」との見方を示した。
中国とブラジルの関係については、過去数十年に渡り関係を強化してきたと指摘。「両国高官は相互に、2国間外交と経済貿易関係の発展を協力に推進してきた。中国はブラジルにとって最も重要な貿易相手国だ。両国の距離は遠く離れているが、中国とブラジルの関係はここ数年でますます緊密になっている」と指摘した。