G20杭州サミットが昨日午後に閉幕した。中国が主宰する今回のサミットは、世界から注目を集めた。中国の配慮の行き届いた計画により、会議の効率が最大限に高まり、会議で多くの成果が得られるようになった。G20という場の未来に関する世界の観点が複雑化するなか、杭州サミットがG20の世界ガバナンスにおける地位を固める上で、積極的な力を発揮したことは間違いない。
中国のホスト国外交という面から見ると、今回のG20の成功は疑いようがない。中国の状況、中国の理念と態度が、かつてないほど十分に示された。これにより中国と外の世界の、徹底的な意思疎通が実現された。
中米・中露首脳は二国間会談を開いた。これは世界戦略の非常に有意義な出来事だ。今回のサミットは冷え込む中日・中韓関係に重要なチャンスをもたらした。安倍晋三首相と朴槿恵大統領がそれぞれ習近平国家主席と会談した。日韓の輿論はその意義を非常に重視している。
中国側はG20中国イヤーの29件の成果を発表した。しかし中国にとって、今回のサミットではさらに多くの「ソフト面の成果」が得られた。
今や中国は地位が高く風当たりが強くなっており、その独特な体制は西側メディアによって中国の象徴とされている。そのため一部の西側メディアはG20の成果発表に反対しなかったが、中国が意外なボロを出すことに期待していた。ところが杭州サミットは活況を呈し、かつ安定的に開かれ、すべてがコントロール下に置かれた。
オバマ大統領の専用機が土曜日に杭州に到着した際に、中米の職員が安保問題をめぐりいざこざを起こしたが、これは会期中の「最大のゴシップ」と言えるだろう。一部の西側メディアはこれを大げさに取り上げたが、オバマ大統領は本件について「より広範な中米関係を代表するものではない」とし、「重要性を誇張する必要はない」と判断した。アメリカ国防情報局は公式ツイッターで、ニューヨーク・タイムズの関連記事を転載した際に「中国の一貫したやり方」とコメントしたが、その後自らツイートを削除した上で謝罪し、面目丸つぶれとなった。