第19回中国・ASEAN首脳会議、中国・ASEAN対話関係構築25周年記念サミットが7日、ラオス・ビエンチャンの国家会議センターで開かれた。中国の李克強総理はラオスのトーンルン・シースリット首相とともに会議を主催。「確固たる信念で、伝統を受け継ぎ未来を切り開く、中国・ASEAN関係の包括的深化を推進」と題した講演を行い、25年にわたる中国・ASEAN関係の輝かしい成果を評価。中国・ASEAN関係は成長期から成熟期に入ったとし、関係発展の中で形成された価値や理念を総括し、今後の発展に向け5つの提言を行った。
今回のサミットは中国・ASEAN関係の発展の過程で重要な一里塚となる。
人類の運命共同体構築は中国外交のメインテーマだ。中国・ASEANは国境を接し、血筋も近く、運命共同体の形成に有利な条件が揃っている。今回のサミットは実りある成果が得られ、中国とASEANは政治、安全保障、開発、統治、文化などの各分野で協力を深めた。これは中国・ASEANの運命共同体建設が新たなステップに進んだことを意味する。
政治分野について、中国・ASEANは相互の独立した立場、主権と領土保全を尊重し、地域の平和と安定促進に注力する。双方は「中国・ASEANの平和と繁栄への戦略的パートナーシップ共同宣言実行に向けた行動計画(2016-2020)」の実行で合意。ASEAN各国は中国の発展が地域の重要なチャンスだと認識しており、中国の平和と発展を支持する。ASEANはこれまで通り「1つの中国」政策を支持する。中国・ASEANは政治的な相互信頼を常に深める。