中国企業はラテンアメリカ市場の深耕を重視し、現地生産を進めている。現地化は同地区に技術をもたらすだけでなく、現地で多くの雇用機会を創出する。同方威視は近年、ブラジル、アルゼンチンなどで現地法人を開設し、「3つの現地化」実現に尽力。従業員は現地採用、製品は現地で原材料を調達、部品は現地生産、技術移転を進めながら協力を強化する。同方威視ブラジル法人の現地スタッフは従業員全体の80%を占める。
BYDは2014年にブラジルで大型バスの車台工場を設立。地元メーカーと現地モデルの開発製造で提携を始めた。同社は、より多くの新エネ技術をブラジルに導入し、太陽電池モジュールの現地供給を可能にするために、太陽電池モジュール工場を建設中だ。計画では2017年に量産開始、現地で400件の雇用を創出する見込みだ。
中国水電建設集団が建設し、今年4月から本格稼働しているコカ・コード・シンクレー水力発電所はエクアドル全体の3分の1の電力需要を賄う。建設にあたって、中国企業は世界最先端の技術をもたらしたうえ、1.5万人の雇用を創出した。