中国企業の海外M&A、関連部門がリスクを喚起

中国企業の海外M&A、関連部門がリスクを喚起。

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発信時間: 2016-09-23 14:28:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国企業による大々的な海外M&Aが、監督管理部門から注目されている。中国商務部と国家外為管理局の担当者は22日、海外M&Aの異常な状況と存在する問題について警鐘を鳴らした。

国家外為管理局資本項目管理局長の郭松氏は、22日午後に開かれた外為管理政策に関する記者会見で「企業の海外進出のペースは現在やや速くなっており、外貨の需要と供給に間違いなく影響を及ぼしている。我々は現実的で合理的な海外M&Aを支持し、能力と条件を備えた企業によるM&Aを願っている。これはメンツや政治的成績のため、蛇が象を呑むような大規模なM&Aとは異なっている」と指摘した。

商務部が発表したデータによると、中国企業が2015年に実施した海外M&Aは579件で、実際の取引額は544億4000万ドル。中国企業の海外M&Aは今年1−8月に急成長を維持し、486件・617億ドルの規模にのぼり、昨年通年の規模をすでに上回っている。

商務部国際貿易交渉副代表の張向晨氏は22日、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で「我々の分析によると、このような状況はほぼ正常だ。しかし中国企業の海外M&Aの数・規模の急拡大には、一部の問題も存在する」と率直に語った。

張氏は「まず一部企業は盲目的になっている。海外M&Aの目的と必要性などの基礎的なリサーチが不足しており、急成長を急いでいる。それから流れに追随するような、非理性的な要素から影響を受けている。次に少数の企業は海外M&Aで、高債務の財務リスクに直面している。それから中国企業の海外M&Aで、海外の安全審査という妨害を受け、否決されることが多い。これは海外M&Aのリスクと不確定性を高めている」と説明した。

張氏は「これらの状況について、我々は企業への指導と、海外M&Aのリスク喚起を強化していく」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月23日

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