現在、人民元安が続いている。12日、人民元の対米ドル基準値が前日と比べて160ポイント下がった。3日連続の下落で、ここ6年で最高の元安・ドル高水準を更新している。京華時報が報じた。
中国人民銀行(中央銀行)が同日発表したデータによると、人民元の対米ドル基準値は1ドル=6.7258元。前日と比べて160ポイント下がり、0.24%の下落となった。3日連続の下落で、1ドル6.70元の大台を突破し、ここ6年の最安記録を更新している。
特筆すべきは、同日午後4時ごろ、オンショア人民元が一気に50ポイント回復し、英国ポンドと同じ流れになった点だ。オンショア人民元は午後4時半に対米ドルで終値1ドル=6.7139となり、前日の終値と比べて9ポイント高、前日の夜の終値と比べて46ポイント高となった。一方、オフショア人民元は対ドルで、1ドル=6.7227元。オンショア人民元とオフショア人民元の差は85ポイントだった。
11日夜の取引では、オンショア人民元とオフショア人民元がいずれも約100ポイント低下した。オンショア人民元は対ドルで、一時1ドル6.72元にまで迫った。オフショア人民元は対ドルで、一時1ドル=6.7296元と、1ドル6.73元の大台に迫り、今年1月初め以来の元安ドル高水準となった。
複数のアナリストは、ドル買いが強まっているのを背景に、現在、人民元安となっていると分析している。人民銀行は元安を一層容認するようになっており、人民元のレートが市場の状況で決まることが多くなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月13日