こうした中、中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラム第5回閣僚級会議は中国とポルトガル語圏諸国の協力を新たな段階へと押し上げる。
第1に、貿易と投資の強化は中国とポルトガル語圏諸国の関係発展に対して大きな推進作用をもたらす。中国は開放・包摂の原則を堅持し、貿易と投資の自由化、円滑化の促進を双方が共に努力する目標とする。中国は身をもって範を垂れ、ポルトガル語圏諸国に対する貿易黒字を求めないことを強調し、一部のポルトガル語圏諸国への関税優遇政策の積極的な実行を望んでいる。一部の中国企業はポルトガル語圏諸国に投資基金を設立するなどの方法で所在国の設立初期の企業の発展を支援するとともに、こうした企業の中国市場進出に助力する。
第2に、中国とポルトガル語圏諸国は生産能力協力について積極的な共通認識を形成する。指導的原則において、双方は強みによる相互補完、互恵・ウィンウィンを堅持する。具体的協力分野に関しては、設備製造、高速鉄道技術など中国が優位にあるいくつかの生産能力は、工業化の重要段階にあるアジアとアフリカのポルトガル語圏諸国に歓迎されやすい。協力方式に関しては、中国とポルトガル語圏諸国は重大な協力プロジェクトの実施に尽力する。また、状況を見て3国間協力を含む様々な形式を取る。
第3に、中国とポルトガル語圏諸国の協力プラットフォームをさらに整備する。中国とポルトガル語圏諸国は言語、地理、インフラ面の澳門の強みを十分に発揮し、澳門をさらに中国とポルトガル語圏諸国の商業貿易協力のサービスプラットフォーム及び経済貿易協力のコンベンション&エキシビションセンター、中小企業ビジネスサービスセンター、ポルトガル語圏諸国商品流通センターとするべきだ。中国とポルトガル語圏諸国が「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブの下で戦略の連結を行ない、協力プロジェクトを実行に移すにともない、澳門は中国とポルトガル語圏諸国の「一帯一路」協力の拠点となる。