また、中国経済の構造転換も全世界が注目している。BNPパリバは、中国の第1-3四半期小売売上高が10.4%増となり、消費産業の強靭さを示すと同時に、サービス業発展に対する信頼感の改善が続いたことで、サービス業PMIが7カ月連続で53以上を保ったと分析した。スタンダードチャータード銀行は、中国のサービス業について、第1-3四半期の成長率が7.6%と経済全体の成長率を上回り、経済に対する貢献度が53%の高水準に達し、経済をけん引する主力エンジンの一つになったとの見方を示している。
BNPパリバは、中国の経済ファンダメンタルズの向上、過剰な生産能力の持続的な削減、企業部門のレバレッジ比率の持続的な低下、不動産業の在庫・コスト減が経済指標改善の主因と強調。中国政府が現在進めるシステミックリスクの抑制や債務の株式化は、企業部門のレバレッジ比率の引き下げにつながり、レバレッジ比率は10-20ベーシスポイント下がると試算した。